小菅矯正歯科 静岡市 矯正歯科 OKA装置 フレンケル装置 口のまわりの筋肉

歯は動いている

歯は動いている

歯は動いているのです.

 イメージとしては、硬い歯は固いあごの骨に、しっかりと植わり、動かないように思えます.
 しかし、実際は、歯は、周囲からの力がバランスした位置に止まっているだけです.矯正治療では、その力のバランスを変え、歯を動かします.

 つまり、歯は、止まっているので動かないように見えますが、常に動いているとも考えられるのです.

歯のまわりの力

どのような力が歯に影響を与えているのでしょう.

[1]歯を支える骨

 歯を支える骨=歯槽骨(しそうこつ)のなかに歯は植わっています.歯と骨は直接つながってはいません.歯根膜(しこんまく)という繊維が、歯と骨の間に介在し、クッションの役割をはたしています.

 歯周病(ししゅうびょう=歯を支える歯肉・歯槽骨の病気)が進行すると、歯がグラグラと動揺します.
 このことからも、歯槽骨や歯根膜によって、歯は支えられており、力を受けていることがわかります.


 歯を支える骨とは少し違いますが、歯は、隣の歯からも力を受けています.というより、寄し添いながら歯は止まっていると表現した方が適切かもしれません.
 歯が抜けたまま放置すると、抜けたスペースに向かって歯は動いてしまいます.

[2]かみ合わせの力

 上下の歯がかみ合う時、歯には力が加わります.
 歯は、食べ物をかむ時だけ、かんでいるように思いがちです.しかし、日常のいろいろな場面で上下の歯は接触し、かんでいます.飲食物を飲み込む時も上下の歯はかみあいます.重い物を持ち上げる時も、かみしめます.発音時も接触します.寝ている間の歯ぎしり、歯ぎしり自体はよいことではありませんが、上下の歯が強く接触し、音がします.
 

[3]口のまわりの筋肉からの力

 鏡の前で口をあけ、下の歯ならびを見てください.歯ならびの形は、舌の形と似ていると思いませんか.

 舌は、歯を外側に押し出すような力を加えます.一方、くちびるや頬は、歯を内側に押し戻そうとします.
 これらの力のバランスが崩れると、歯は、本来の位置から移動してしまいます.
 鼻がつまり、口でしか呼吸のできない人は、上顎の前歯が出てしまいます、いわゆる出っ歯になる傾向があるのは、このためだと考えられます.

[4]外力 

 指しゃぶりと不正咬合(上顎前突)との関係は、よく知られています.本来加わらないはずの力が、歯に加わると、歯は移動してしまいます.
 矯正力、矯正治療にために歯に加える力も、外力です.

歯槽骨も動く ?

 ここからは仮説です.
 弱く持続的な力が加わると、歯槽骨も動く、というより変形するのではないかと考えています.
 OKA装置フレンケル装置で、口のまわりの筋肉のバランスを変えると、歯が動くだけでなく、歯槽骨の形も変わるとしか思えない変化が起きます.また、摩擦の少ない、弱い力での治療を可能にした最新のブラケットシステムで矯正治療をおこなうと、これまでにない変化が歯槽骨に現れます.

歯も歯槽骨も、周囲からの力の調和した位置におさまっていくのではないかと考えています.

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